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この三語で書け! 即興文ものスレ 第六稿

1 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 11:27
即興の魅力!
創造力を駆使して、書いて書いて書きまくれ!

お約束
1:前の投稿者が決めた3つの語(句)を全て使って文章を書く。
2:小説・評論・雑文・通告・??系、ジャンルは自由。官能系はしらけるので自粛。
3:文章は5行以上15行以下を目安に。
4:最後の行に次の投稿者のために3つの語(句)を示す。ただし、固有名詞は避けること。
5:お題が複数でた場合は先の投稿を優先。前投稿にお題がないときはお題継続。
6:感想のいらない人は、本文もしくはメール欄にその旨を記入のこと。

前スレ:この三語で書け! 即興文ものスレ 第五夜
http://cheese.2ch.net/test/read.cgi/bun/1013361259/l50

2 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 11:30
前スレから「精神犯罪」「帝国」「約束」

全くどうかしている。なにが国民の為だ。自由国家が聞いて呆れる。
精神犯罪を取り締まる法案だかなんだか知らないが、あんなもの帝国の圧力に屈しただけ
じゃないか。
読んでいた新聞を放ると、男は黒いドアの前に立ち「開けてくれ」と伝えた。
音もなく灰色のドアが横にスライドする。
ん……灰色だったか? 男はそう思ったが、その思考もすぐに消された。
国民管理センターの所長は、その様子をモニターで見ながら、被験者がお約束のように新
聞を投げ、同じようにドアの前で首をひねるのを見て、満足げに頷いた。
実際、国民総同意識法は上手く機能している。
所長は同じように新聞を放り投げたことを知らない――。

次は「脇道」「ミモザ」「砂漠」でお願いします。

3 :manami:02/04/10 12:21
南フランスの明るい陽射しの中、ミモザの花束を抱えた女たちがカーニバルを率いて

広場に入ってきた。

脇道から町の小さな楽隊がぱらぱらと合流し、いちばん後ろでは白衣の「冬の王様」が

ぐらつきなが紙ふぶきを浴びてけだるそうにしている。

ひとつ山脈を隔てた南スペインからもこのカーニバルにやってくる人たちがいるほどの

割とにぎやかな祭り。とはいえ、近年の砂漠化の問題などはお互いの国にとっても深刻だ。

緑地化運動のためにミモザなどの低木を植えようという運動も各地で起きている。

女たちが手にしているミモザの花束もそんな願いを込めたものだ。

日も落ちてカーニバルもフィナーレを迎えると、冬の大様は花火とともに海辺で焼かれ、

暗くて寒い悪魔の季節が幕を閉じる。

山向こうのスペインの赤茶けた土地にもアーモンドの花が咲き、そしてミモザが黄色く地面

から湧いて、オレンジとともに春の絨毯を敷き詰める


次のお題は、

「地図」「結婚」「映画」
にしてみました♪


4 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 17:18
「地図」「結婚」「映画」

先月は彼女と行くはずだった映画のチケットを紛失した。
先々週は友達の結婚式の招待状を間違って捨てた。
そして今日は、面接先の会社の地図を忘れて来てしまった。
しかも履歴書に誤字を3つも発見してしまった。
「長所…几帳面な性格です」
金融向けに作った履歴書の文句が、明らかに浮いている。

次は「ベッド」「灰」「携帯」でどうぞ。

5 :文谷良介:02/04/10 21:33
 真っ白な銀世界。街は白い粉に包まれていた。
 その中を僕は、レインコートを着て、傘をさし、マスクをして歩いていた。
この粉は、雪ではない。果てしなく冷たい、死の灰なのだ。
 辺りの人々はもうほとんど走って逃げ去ってしまった。けど僕は、もうこの街
の人達は誰も助からないことが分かっていた。いくら早く逃げたって、これだ
けの量の灰を浴びてしまっているのだ。
 しばらく歩くと、マスクもせず路傍に座って絵を書いている男が目に入った。
「逃げないのか?」僕は尋ねた。
「こいつを、仕上げておきたいんだ」彼はそう言って、にっこりと笑った。
 僕はそいつの脇に腰を下ろした。
 その途端、目が覚めた。僕はベッドの上にむっくりと起き上がると、脇の机
に置いてあった携帯に手を伸ばし、メールを打った。
「前から好きだった。付き合って欲しい」
 僕は迷いなく送信ボタンを押した。ずっと煮え切らなかった僕だが、
この僕に死の灰が降り積もる前に、やっておきたいと思ったのだ。

 続きましては、「公園」「テニスボール」「短歌」行って下さいまし。

6 :「公園」「テニスボール」「短歌」:02/04/11 01:29
私は公園のベンチに腰掛けたまま、ため息を付いた。
前の広場では母親と娘らしき5、6歳ぐらいの女の子がテニスをしていた。
元はと言えば、前の歌会で私の短歌が一等を取ったことだった。
「次の歌会、楽しみにしていますよ」
歌の先生のその一言が、私に重くのしかかっていた。
「公園の……だめだ、桜咲く、まだか。うーん」
思いつかない。こんな調子で1週間が過ぎた。次の歌会は明日だった。
公園で練ろうとしているのも、前の歌を公園で作ったからだった。
 公園の 梅の木芽吹く 寒空に 子らの声あり 春は真近か
駄歌だ。
今にして思うと、吉田さんや前崎さんの歌の出来がよくなかったからだろう。
テニスをしていた母親が私のいるベンチの方に近付いてきていた。
私の足元にテニスボールがあった。私はボールを彼女に手渡した。
「すいません」
「お子さんですか?」
「ええ。私、屈託なく遊べるのって今のうちだけかなって思うんです。
夏が来て、すぐ秋が来て冬が来て、そしたらほらもう、小学校でしょ?」
「そうですねえ。
女の子は、知らない間に大きくなって、あっと言う間に結婚式。
そんな感じですよ。この年になると、淋しい限りです」
私は歌を創るのに戻った。ため息ばかりだ。
まあどちらにしても、歌を創らねばならない。恥かしくない歌を。



7 :6:02/04/11 01:30
うわ、すいません、
次のお題は
「猿」「ペットボトル」「骨」でお願いします。

8 :名無し物書き@推敲中?:02/04/11 03:14
いつかの秋。療養のため、私はある寂れた村に滞在していた。
あれは釣りの帰りの事だった。私は宿の娘と村を歩いていた。
宿への帰り道。偶然出会ったのだ。
挨拶を交わした後。私たちは、何を話す訳でもなく無言で歩いていた。
沈黙の長さが少々苦痛になってきた私は、彼女に質問をしてみた。
「あれはいったいなんなのですか?」
この村へ来てからというもの、民家の軒先に吊るされた骨の存在が気になっていた。
「あれは猿除けなのです」
「猿除け?」
「はい。この時期は、山から下りてきた猿が悪さをするのです」
なるほど。都会で猫除けのペットボトルを置くようなものか。
「お客さんは病を患っていらっしゃるようですから、良い猿除けにはなれないでしょうね」
さも残念そうな表情で、少女は言った。
「私のようなものは猿にも嫌がられるでしょうから、案外お役に立てるかもしれませんよ?」
少女はクスリと笑った。つられて私も笑った。
私は笑いながら、この娘は笑ったほうが美しいのだなと思った。

次は「宮殿」「墓碑銘」「インテリ」でお願いします。

9 :名無し物書き@推敲中?:02/04/11 04:56
 ダ・ヴィンチの「受胎告知」を象ったステンドグラスは、朝の光が抜けるのを
許していた。祭壇の横にあるパイプオルガンで、賛美歌の320番を演奏し終え
た私は、その光が眼鏡に当たって反射しているのを見ていた。
 反射された光は、少女の顔を照らしていた。彼女の顔は、何度か見ている。先
月のミサでは見なかったから、最近通い始めたのだろう。宮殿住まいの令嬢だけ
が纏うことを許されたインテリジェンスを、読むことができる。
「アーメン」
 礼拝の終わりを告げるエイル牧師様の声に気付き、自分の聖職者としての未熟
さを不甲斐なく思った。
 次の日の礼拝も、少女はやってきた。私は、少女の顔を見れなくするために、
老眼鏡をかけることにした。まだ若い目を持つ私には、オルガンの3段手鍵盤と
足鍵盤は虫眼鏡よろしく、はっきりと見える。当然、遠いところはノイズがか
かったように見えない。少女の姿は、もう、見えない。
 少女の死を知ったのは、私の目に老眼鏡が似合う年になってからだった。
 今、私は彼女の墓と思われる墓石の前にいる。墓碑銘は、石が欠けて、
「クレ…・ナ……」としか分からない。少女を想い、私は祈った。

16行じゃん。鬱。
次は、じゃあね、「レベル」「襞」と「唐草模様」で。

10 :名無し物書き@推敲中?:02/04/11 08:17
あげ

11 :かどけん ◆ken9NETs :02/04/11 16:32
ある建物の前に来て立ち止まった。
もう汗びっしょりで、夕方になっていたので、
時々、砂漠からの熱風が吹くものの、かなり寒い。
目の前にドアがあってやや、赤い8といった記号。その横に小さく、
LEVEL4・・レベル4。

どうやらここは軍事施設のようだ。
長いこと後ろの兵士の二人にM16ライフルで突っつかれながら
歩いてきたので、
アロハの襞に汗が溜まって、気に入ってた日本の唐草模様が水分で滲んでしまっていた。
あの古着屋、一年で店をたたんだが、やっぱり偽物か。と腹を立てた。
 苛立ちを感じるのも無理はない。
まわりは枯れたような草木と岩盤しか見えない砂漠で、ひどく喉が渇いていた。
「いいかげん休ませてくれ、あと、水をくれ」
それを受けて、男が兵士に命じて水筒を渡してくれたので、意外だった。
「いったい何の用で私を連れてきたのだね?しかも日課の海沿いの散歩
 で、偶然を装って、「ちょっとメシでもどうか」って周到な誘いで。」
そう言って水筒から一気にがぶ飲みする。

他板の住人だけど、小説、4946(よく読む)し、面白いスレだったので、
ちょっと物まねカキコさせていただきました。
次に3つかぁ・・
「兎」「氷」「雪駄」で。

12 :名無し物書き@推敲中?:02/04/11 17:18
私はある大きな公園に立っている。
既に氷のようになってしまった雪の表面を削るように、一掴み、手に取った。

にい、にいと舌足らずな声で私を呼びながら、妹は両手一杯に持った雪の塊を見せに来る。
しかし途中で転び、私は雪に捕られた雪駄も気にせず慌てて妹に駆け寄る。
妹は顔や半纏を雪だらけにしながら呆けた表情で顔を上げる。
私は笑いながら、妹が落とした雪の塊をもう一度拾う。
妹の雪は他の雪と混じってしまい、本当はどれが妹の雪なのかは分からない。
私は集めた雪と、雪の下から拾った土と枯れた芝生で不細工な雪兎を拵えた。
妹は私の兎を見ながら、自分も兎を作る。
出来上がったものは目と耳の位置がずれた、私のものよりも不細工な雪兎だった。
だが、それは私にとって、ナンテンの赤い目をつけたお手本の雪兎よりもよっぽど可愛らしいものに思えたのだった。

その記憶は、最期の瞬間よりも鮮明な妹との思い出だ。
私は雪が手の中で融け出す前に、あの頃と同じように雪兎を拵えた。
墓までは保たないだろう。だから私は、その不細工な兎を、両手で空に差し出す。
愛する、愛した妹に、この兎を捧げる。

次は「コンプレックス」「コーヒ」「敗北」で

13 :名無し物書き@推敲中?:02/04/12 00:53
「コンプレックス」「コーヒー」「敗北」
(「コーヒ」ってなってるけど、「コーヒー」でいいんかな? 「コーヒ」って物があったらスマソ)


喫茶店に入り、コーヒーを頼む。ウェーターは不味いコーヒーを持ってくる。
時計を見る。きっかり十時。勝負の決着がつくまであと三十分。俺はタバコに火をつけた。
携帯をいじりながら俺は思った。どうせ俺の負けだと。あいつに俺が勝てるわけがない。
俺は敗北することをあらかじめ知ったうえで勝負をふっかけたのだ。
あいつの存在そのものが俺のコンプレックスだ。出来の良い双児の弟。
昔からあいつは俺より何でもできていた。
あいつに勝てるものと言えば喧嘩慣れした拳ぐらいか?
そんなもの何の役にもたたない。
プルルル、プルルル、プルルル……
携帯がなる、真衣子が結果を知らせてくれるのだろう。
そして明日にでも俺は、この街から消えている。


次は「深夜番組」「劇団」「障子」で。

14 :名無し物書き@推敲中?:02/04/12 01:21
真っ暗な部屋。何気なく付けたテレビのスイッチ。
水着姿の若い女達が笑っている。
「今日も元気そうだな」
数年前まで所属していた劇団の女優。俺の憧れだった。
今は深夜番組で、猥褻な会話に媚びた笑みを浮かべている。
障子の向こうの喘ぎ声で、俺が劇団を辞めたことを彼女は知らない。
「下らねぇ」
俺はテレビのスイッチをオフにした。

次は、「未練」「天才」「京都」でお願いします。

15 :名無し物書き@推敲中?:02/04/12 02:48
 尾張一宮パーキングで軽い休憩をとると、私は名神高速に乗り直した。
 一宮、岐阜羽島、大垣インターを抜け、養老サービスエリアを素通りする。
想いを踏みつぶす力をアクセルに伝え、私のクラウンが前に動く。100キロ
を超える速度を出すとうるさく鳴り始める警告音を無視して、踏みつづけた。
120、130、140キロ。周りの車を追い越す優越感だけが、私の気分を
柔らげてくれた。タイヤの回転数が増えるごとに、視界は狭くなっていってい
る。前を走るソアラしか、もう見えない。
 あの車は私だ。天才と言われた私。これ以上伸びないと言われた私。
 クラウンの中に響くエンジンのボリュームが上がり、速度はさらに速くなる。
ソアラのスピードは変わらない。抜いてやる。
 気がつくと、眼前には、京都の嵐山が見えた。なぜか涙が流れた。

ふ〜。一本書くのも大変だぁ。
次は、「目」「鼻」「口」で。


16 :15:02/04/12 02:53
「未練」が入ってなーい!
最後に入れようと思ったのに忘れてた。
みなさんごめんなさい。

17 :魚@溺死:02/04/12 04:48
「目」「鼻」「口」「未練」「天才」「京都」六語でやってみりゅ。

京都に天才あり。
その情報を得たでぶ達一行は一路京都へ向かった。
京都に着くと調査隊隊長、でぶが隊員たちに運動会の始まりの校長のスピーチの様に
演説をぶち始めた。隊員たちのは露骨に嫌悪感丸出しの引き攣った顔で聞く。
「天才を探すのは容易ではない!手段は選ぶな!女子供であろうと容赦するな!」
京都駅前に右翼の演説の如き騒音をが響きわたる。
「とりあえず寺でも見に行く?」「なげーんだよ、あいつの話」「ねみー」
「腹減ったな」「大体、たかが天才如きにこんなに人数集めてなにすんだよ」
「汚ねーなあ、鼻糞喰うなよ」「隊長ー、山田が口から緑色の汁出して倒れましたー」
「ぶぶづけ喰いてー」「隊長ー、村田がバナナをおやつに持ってきてまーす」
でぶの話はまだ続いている。収拾がつかなくなってきた。隊員はまとまりを欠き、
それぞれがでぶに反抗的な目を向け始めた。
「貴様らー!いい加減にしろと言っているのが聞こえんの、か、なに」
その時、副隊長の井上がでぶから拡声器を奪い取り静かに言った。
「作戦は失敗に終わりましたね、豚野郎」でぶは目を見開き口元を歪め井上を見る。
「もうあんたはお終いだ、未練もありますまいね」井上がそう言うと数名の隊員達が
一斉に銃を抜き、でぶに向けて構える。
「これが終わったらこいつの金で芸者遊びでもしよ」井上の言葉を遮り銃声が響いた。
唯一の外国人隊員サムが撃ったのだ。
「ゲイシャハラキリフジヤマ〜」甲高いサムの声が駅前の広場に響き渡った。

お次は「猫背」「接吻」「ヲタク」

18 :「猫背」「接吻」「ヲタク」 :02/04/12 08:53
地ベタニ接吻ヲ求メルゴトク
ツネニ猫背ノ姿ニテウツムキ、
ヒロイ集メタ小銭ヲ、米ニカヘ、
粗末ナ釜ニテ、僅カナ飯ヲタク。
コウシテ今日ヲ長ラエル。

次のお題は「めへ」「がねべい」「もて」でお願いします

19 :名無し物書き@推敲中?:02/04/12 08:56
ちなみにがねべいとは「鐘瞑」といって、お寺の鐘の音を聞いて極楽浄土を瞑想するみたいなことです


20 :名無し物書き@推敲中?:02/04/12 14:10
「めへ」「がねべい」「もて」

 黒曜石の碑に刻まれた文は、中学生の私達にはさっぱり意味が解らないものだった。
「とつぐひの むすめへおくる たからもの えやのがねべい わごもてまかづ」
「『嫁ぐ日の 娘へ送る 宝物』上の句はこう読んでいいのかな?」
「うん、たぶんそうだと思う。わかんないのは後ろの半分だよね」
「えやのが寝べい? えやの、がねべい?」 
「穢屋のがねべい、だと思います。ちなみに『がねべい』とは『鐘瞑』といって、
お寺の鐘の音を聞いて極楽浄土を瞑想するみたいなことです」
「ほんとかよ? おまえ、みょーなこと知ってるよな。ふだんどういう生活してんの?」
 宏司の問いに、直樹は恥ずかしそうに下を向いてしまった。
 止める間もなく、今日子がすかさず反撃に出た。
「宏司は知らないことが多すぎるよね。ふだんどういう生活をしてんの?」
「なんだブス? おまえよりは知ってるけどな!」 
「あっそーう。なんたって頼朝は平家ですもんねー。あっはっはーだ」 
「けっ、ブスで粘着かよ。救いようがないね」  
 睨みあうふたりは、まるで縄張りを死守しようと対峙する二匹の猫だ。
 宏司にしてみれば、ふと疑問に感じたことを口にしただけだったのが、
今日子には皮肉に聞こえたのだろう。もう謎ときどころではない。
「……今日子さんって宏司が好きなのかなぁ?」
 止めに入ろうとした瞬間、直樹が小声でつぶやいた。 
(今日子が好きなのはあんただよ! いいかげん気がつかないかなぁ?)
 私は呆れて心の中でつっこんだ。この学者バカ君は鈍感すぎる。


「××魔王」「○○神」「普通の人」で。××と○○には好きな言葉をどうぞ。


21 :名無し物書き@推敲中?:02/04/12 17:24
「××魔王」「○○神」「普通の人」

春休み子供アニメ大会の、ハクション大魔王という懐かしいアニメを
ぼんやりと観ている時だった。誰もいないはずのキッチンから、
「ふぅ〜」と溜め息のような声がした。
疑問に思って見に行くと、何故か掌ほどの大きさの奇妙な老人が、
流し台で孝雄の食い残しのカップ麺をすすっていた。
「…あんた、だれ?」
「わしか?わしは貧乏神じゃ」
「……あっそう」
普通の人なら、もっと驚いたり怖がったり色々な反応をする
ところだろう。だが孝雄はその小さい老人に背を向けると、
またテレビの前に戻って膝を抱えた。
親は事業に失敗し、2人揃って心中した。
孝雄は会社をリストラされ、再就職もままならない。
夜には奴らがやってきて、ドアを激しく叩いては大声で怒鳴るし、
昼間は大家の中年女が、やっぱりドアを叩いてがなりたててくる。
…貧乏神のせいだったのか。
錠剤の入った瓶を陽に翳しながら、孝雄は何となくうっすらと笑った。
意識はやがて泥に呑み込まれるように、ゆっくりと沈んでいった。

次は「持て余す」「足の裏」「ゴミ箱」でお願いします。

22 :名無し物書き@推敲中?:02/04/12 19:23
目が覚める。
けれど、俺にとっては意識が覚醒したというだけで何の意味もない。
何故ならベッドから降りる気すら起きないから。
どうせ降りた瞬間に足の裏に何か付く。それは自分の鼻水を包んだ
ティッシュペーパーだったり、遠い昔に食べたカップラーメンの汁だったり、
時によってばらばらだが足が汚れることだけは間違いない。
だったらこのままベッドに横たわっていた方がマシというものだ。
このゴミだらけの部屋。とっくの昔にゴミ箱など埋もれている。
毎日毎日目が覚めては部屋の惨状にうんざりし、自分の空腹に気がつく。
そしてそれを持て余したあげくに、またまどろみの世界に入るだけの生活。
もう自分を蔑む感情すら持ち合わせていない。
今はただ、この無限ループを誰かが壊してくれないかと願うばかりだ。

次は「カーテン」「未来」「挨拶」でよろしくです。

23 :名無し物書き@推敲中?:02/04/12 19:31
また会社をサボってしまった。
別に仕事をしたくない訳ではなく、
かといって休んでまでやりたい事が有る訳でもない。
結局時間を持て余すことになるのはわかっているのだが、
ただ、何となく外に出る気がしないのだ。
遅めの朝食をとろうとキッチンへ向かうと、
足の裏に小さな痛みを感じた。
何か刺さったらしい。
見てみると、それは一枚の羽根だった。
布団からはみ出してここまで飛ばされたようだ。
刺さったときの衝撃で無残に折れ曲がっていたが、
それでも真っ白で、可愛らしかった。
何故か涙が出た。

今日はスリッパと履歴書を買いに行こう。

私はゴミ箱から昨夜書いた遺書をひっぱり出して、
さらに細かく破って捨てた。


24 :23:02/04/12 19:37
ごめんなさいかぶりました…(泣
お題は前の方の「カーテン」「未来」「挨拶」でよろしくです。スマソ

25 :カーテン・未来・挨拶 :02/04/12 20:02
カーテンの陰に隠れて僕を監視している奴がいた。
誰だろうと訝ってみたがよくよく見てみると、そいつは僕だった。――いや、僕に似た奴だと云ったほうがいいか。
急に親近感を憶え、僕はそいつに軽く会釈をし、「どうも」とうわずった声で挨拶してみた。
「君は誰なの?」と、僕は問いかけた。
するとそいつは「まあ、しいて云えば『未来』かな・・・」なんてキザな言い回しをした。
ふざけた奴だとおもったが、この道化師をからかうのも悪かないなんて考えた。
「そこで何やっているんだい?」
「ふ、ふ。ここに来ればよく分かるよ。凄く面白いよ・・・」
「そっちに行ってもいい?」
「うーん…、本当はいやなんだけれど、まあ、どうしてもって云うのなら来てもいいかな」
『未来』はしぶしぶ僕の頼みを承諾してくれた。

僕がカーテンの陰に隠れると、もう『未来』の姿はなかった。
そんな事はどうでもいい。
それよりも、僕はあいつが何を眺めていたのかを確かめたいのだ。

次は「無用心」「メランコリック」「蚊」で御願いします。

26 :「カーテン」「未来」「挨拶」:02/04/12 20:19
わたしには一つだけ使える魔法があって、
それは、カーテンをめくることできっかり一日先の未来の映像を窓ガラスに映す魔法だった。
大体はわたしのカーテンをめくるわたしの姿が映る。
「おはよう」
そうして、一日先の自分に挨拶するのが日課だった。
音は聞こえないんだけど、大体向こうのわたしも挨拶を返してくれる。
うまく会話出来たりすると、なんとなく嬉しい。
だからわたしは結構早起きだ。
でもその土曜日はだれもガラスに映ってなかった。
寝ている筈のわたしの姿もなく、綺麗に畳まれたシーツが乗っているだけだった。
わたしは不安になった。
こんなときは、おじいちゃんが死んじゃったとか、
そんなつらいことが多かったからだ。
わたしは何度もカーテンをめくってみた。
お昼が過ぎても、掃除が終わっても、やっぱり誰も映らなかった。
夜になって、私が不安で押し潰されそうになったとき、
付き合って3年ぐらいになる彼から電話がかかってきた。
「おれだけどさ。休日出勤、やっと終わったんだ。これから会えない?」
そのとき、窓ガラスに、幸せそうな顔をしたわたしが映った。
一日先のわたしは泣きそうなほど不安なわたしに微笑みかけながら、ゆっくりと唇を動かした。
結婚、おめでとう。

遅れちゃいました。
次は「無用心」「メランコリック」「蚊」で


27 :「無用心」「メランコリック」「蚊」:02/04/13 11:43
ぷぃーーーーーーむ・ぷいぃーーーーーーーーむ。
あの音が聞こえてくる。
安心と安寧の象徴のようなシルクカバーのかかった超高級羽毛布団のなかで、私は肩をすぼめる。
洗い立てのシーツの感触を楽しみたくて今夜は無用心にもキャミとショーツだけなのだ。
やっと暖まってきた足の先を冷たいフロアに下ろすのは考えただけでもぞっとする。
嫌な音が聞こえないように頭の上まで布団を引っ張り上げる。
久しぶりに入っていけそうだった眠りの国から引き離されてメランコリックな気分だ。
ぷいーーーーーーーーーーんぷいーーん!ぶぶぶぶぶん!不機嫌そうな音はますます大きくなる。
私はあきらめて布団から起き上がる。
「わかったわかった。分かったからおとなしくして。」
ため息交じりで床に下りる。私をうれしそうに見上げている蚊は羽を広げると1.2メートル。
嘴・・・というか口吻は鉛筆ほどの太さをしている。
冷蔵庫に並んだ保存用血液パックの封を切る。バケツに入ったスポンジにしみこませる。
冷たい部屋の中に金気を含んだあの匂いが立ち込める。こぼれた血液で指先が汚れた。
開けっ放しの冷蔵庫の白い光で彼女のうずくまる姿が見える。
ボウフラの頃はかわいかったのに。
そろそろ彼女ともお別れすべきか。
二杯目のお替りは特製にしようかな。

次は「看板」「カラーチャート」「ねこまんま」でお願いします。

28 :名無し物書き@推敲中?:02/04/13 12:49
「オレンジで。」
白に囲われた部屋で、私は言った。目の前には白衣の人。眼鏡の中には冷徹な眼差し。
「オレンジですか。・・・最近、何か良いことでもありましたか?」
「いえ・・・特には。」
「そうなんですか。色としては気分は上向き気味とでてますが、どうでしょう」
マニュアルではそうなんでしょうね、と言いそうになるのを堪え、先ほどと同じ返事をする。
それから幾つかの質問に答え、いつもの薬をもらって病院をでた。
夕方にはまだ早い、中途半端な時間帯。人混みの中を、ふらふらと、当てもなく流されていたら
またここに来てしまった。看板には『パブ ねこまんま』の文字。
路地裏にある小さな木製のドアを押す。チリリン、とベルが鳴り暗い室内が目に飛び込んできた。
「・・またあんたかい。なんでいつも開店前に来るんだい。」
とくに責める様子もない、いつものセリフ。
「オレンジ。」
カウンターに座ってぼそりと呟く。程なくオレンジリキュールがでてきた。
「・・・へたな薬なんかより、よっぽど効くよ。」
「ありがと、マスター。」
私はゆっくり大事に飲み干した。外は夕闇が迫ってきている。この時間との別れの声がした。
「さぁ、そろそろ開店だよ」

次、「チャイム」「スカート」「一本道」で。

29 :manami ◆tA9nehDo :02/04/13 16:03
すみこのやつ、大晦日だというのにヒステリーを起こしてさんざん文句をたれて、
「あんたなんか犬小屋で寝ればいいのよ」
そういってオレを無一物で追い出しやがった。そりゃ、このオレにねこまんま
みたいなものを食わせるなんて手抜きもいいとこだろ。オレが反抗するのも
当然だ。しばらく玄関先で様子を見ていたが、チャイムが鳴っておばあちゃん
たちが帰ってきたときでさえオレのことはわざと無視してる。ふん。
駅まで続く一本道、オレは師走の喧騒が過ぎ去ろうとしている町をほっつき
歩いた。見覚えのある看板を探したがすっかり街の灯かりも落ち、ビルも
店もぴしゃりと入り口を閉ざしている。うーっ、寒くてたまらん。
何気に見渡すとかなり大ぶりの犬小屋があった。主は不在のようだ。
結局、すみこのいうとおりになってしまうというのか。あいつはオレが
もっと小さいときはスカートまで穿かせて、「かわいい、かわいい」と
頬ずりしたくせに、女ってやつはなんて身勝手なんだ。
オレはとりあえずほんの少しでもやすもうと思い、「ジョンの家」と
書かれた小屋に入ってみた。なんだ、案外ひろいじゃないか。

そして元旦の朝。「ぎゃぁあ、あなたジョンの小屋にイタチが寝てるわよ」


30 :manami ◆tA9nehDo :02/04/13 16:06

次の3語をいれる前に送信してしまいました。すみません。

「躊躇」「冷凍食品」「パトカー」
でお願いします。

31 :名無し物書き@推敲中?:02/04/13 16:42
まず家の玄関から踏み出す一歩目から躊躇した。
果してこの一歩を踏み出すべきなのか、否か。
僕はたっぷりと時間をかけて考え、友人との約束という義務をとった。

遠くに見える倉庫が冷たく真夏の夜に佇んでいた。僕らが待ち合わせをしたのは、
その倉庫から程なく離れたところにある、川の堤防だった(そこからはその倉庫が見えた)。
「遅かったじゃないか」彼は言い、僕は、いまさらなんなんだけど、と前置きしてから返した。
「本当にこの計画に意味はあるの?」
「夕涼みみたいなもんだ」
僕は改めて、ここに来てしまったことと、彼と関係を持ったことを後悔した。
「やっぱり止めにしないか?」
「ここまで来てそんな意味がない。やってもやらなくてもいっしょだ」
僕は、夕方すれ違った(僕となんの関係もない)パトカーを思い出し、不安になり、
「捕まったらどうするの?」と尋ねた。
「なんだいまさら? いいじゃないか、捕まらなけりゃ」
彼を止めることは、既にかなわないとわかった。ほとほととついていく僕は、たぶんなにも考えていなかった。

倉庫の傍の事務所の窓を割って入り、カギを盗みだした。
僕らは果して、倉庫を開けた。中には冷気と、氷菓や、冷凍食品の段ボール箱が詰まっていた。
「ほら? 簡単だろ」彼は言い、僕は頷いた。そして、割れたガラスを思い出した。
「これはもちろん初めてだよね?」彼はすぐ様言った、もちろん。
僕らは、氷菓のダンボールを持ち出し、
そのあと、真夏の夜の罪に、果てしなく溺れた。

次は、「プールサイド」「ビデオテープ」「裏通り」でお願いします。

32 :「プールサイド」「ビデオテープ」「裏通り」:02/04/13 17:48
透過光と反射光の違い。分かりやすくたとえていうとなんになるのだろうか。
ステンドグラス越しの光とフィルムを貼り付けたスポットライト?違う。
肌を透けて見える血の色と化粧でほんのり色づけられた「健康そうな血色」?少し違う。
最近ではデジタル化の波とかで録画される個人的な画像までもが実にコンパクトにに収納され
人に送りつけたり見せびらかしたり簡単に出来るようだ。もはやあの「ビデオテープ」でさえもが
昔日のものとなりつつある。お手軽でしかも高度な技術も誰もが簡単に使いこなせる便利なもの。
だが私の目はそこに何かぽっかりと抜け落ちたものを感じずにはいられないのだ。

今夜も私はプロジェクターをセットする。壁に張ったスクリーンは古いシーツだ。
四角い光に一枚一枚のスライドが命を持って生き返る。「確かにそこにあった光」が見える。
プールサイドでまぶしそうに目を細める若い妻。彼女の美しい肌を流れるしずく。揺れた麦藁帽子。
小さな私の息子。走り寄りながら開いてこちらに差し出した手。
裏通りをよろめきながら歩く老いた犬。ひまわりの作る影。

かしゃん かしゃん かしゃん かしゃん 

スライドを落とす音だけが広い誰もいない部屋に響く。
もう二度とない、でも確かにそこにあった者達を私はここに閉じ込めた。
自分が光の中には入れなかった事と引き換えに。

次は「赤犬」「雑炊」「シャングリラ」でお願いします。

33 :「プールサイド」「ビデオテープ」「裏通り」:02/04/13 17:58
「ま、なんつかーこの、ビデオテープっつーのも味気ないもんだな。やっぱりカメラよ」
田尾さんとおれはプールサイドで女の子が遊んでいる映像を見ていた。
ここからは裏通りを越えて、小学校のプールが見える。
絶景だった。おれたちは共同でここを借り、定点観賞スポットにしていた。
「田尾さん、親父だよ。動いてなきゃつまんねーだろ」
「おめーな。おれの若いときにもあったんよ。8ミリってのが。嫌いだったねえ」
「なんで?」
「やっぱさーこう、少女の瑞々しさってのかね? 動いてると間延びしちまうんだよな」
田尾さんは自慢のプロ用のデジカメのファインダを確かめるように覗いていた。
「おれはどっちかっていうとデジタルは嫌いだな」
「ばーか。フィルムだと劣化しちまうだろ。……おい、通りに先公いんぞ」
通りにはこちらを窺う女教師がいた。
「なあ田尾さん、ここいつまで持つか賭けねえ?」
「……良い場所だったんだけどねえ」
おれは発泡酒のタブを開けた。

次は「高原」「美少女」「フリル」で

34 :33:02/04/13 17:59
すいません、次は>>32の「赤犬」「雑炊」「シャングリラ」でおねがいします。


35 :「赤犬」「雑炊」「シャングリラ」「高原」「美少女」「フリル」:02/04/13 19:13
 暇だ。何かしたいな。
 楽しいことしたいな。みんなが腰を抜かすほど破天荒なことをしたいな。
 そうだ、犬を食おう。隣の犬を雑炊に入れて食おう。赤犬だから美味しいはず
だ。毎日毎日、犬のくせに猫みたいな撫で声で吠えやがるから、しつけがなって
ない飼い主に、制裁の意も込めて食ってやろう。
 でも、犬を食うことなんか何処かの国では日常的なことらしい。あまり面白く
ないな。それに、黴菌だか寄生虫だかが入ってるか解からん、汚らしい獣などグ
ルメな俺が食えるか。
 ならば、飼い主の娘を食ってやろう。美少女だから気迷いなく食える。美少女
だから、雰囲気作りも大切だ。欧州の、人の手や足跡が乱雑してない、愛を司る
女神が天上界から微笑みながら見守っているシャングリラのような高原がいいな。
 そこで、風の悪戯にとってフリルの付いたスカートが舞い上がって、参ってい
る美少女無理矢理犯してやろう。美味しい風と靡く草花に囲まれながら、処女(か
どうか解からぬが)を奪ってやろう。嗚呼、非常に美味しそうだ。
 でも、隣の親父は三国時代の豪傑のような男だから、告げられたらまず殺される
だろうな。それに、無垢な女の子を襲うのは人道から脱しているから止めておこう。

 それから、色々な誇大妄想に更けていたら、すでに日が沈んでいたんだな。
 嗚呼、俺って哀れなくらい暇なんだな。


次のお題は「約款」「羸廃」「午睡」

36 :質問です:02/04/13 19:35
>>35 次のお題は「約款」「羸廃」「午睡」

羸廃 ← この読み方と意味を教えてくださいますか。

37 :名無し物書き@推敲中?:02/04/13 19:38
「羸廃」って、なんて読むのですか?どんな意味?

38 :名無し物書き@推敲中?:02/04/13 19:56
約款(やっかん):法令・条約・契約などに定められた一々の条項。
羸廃(るいはい):衰え疲れること。
午睡(ごすい):昼に眠ること。昼寝。

39 :◆SpLWlLC. :02/04/13 21:17
「約款」「羸廃」「午睡」

「約款は?」
「はい、教官。パスしております。魚屋の許可を得ています」
「柄は?」
「はい、教官。花柄を考えています」
「理由を」
「はい、教官。これは自分が先日午睡の後にフと思いついたことでありまして…」
「理由を、簡潔に述べよ」
「はい、教官。失礼いたしました。」
「簡潔に、と言っているのだ。謝罪は羸廃を伴う。私が欲しいのは情報なのだ」
「私が欲しいのは安定なんですがね」
「それで良い、貴様は死んで良い」

#次は「液体」「改宗」「バームクーヘン」でよろしく願います。

40 :名無し物書き@推敲中?:02/04/14 00:32
東京出板「大学べの数学」編集部御中

東都大学理工学部前期試験(数学)の受験報告.センター730点で安全圏のはずが,前日の英語
のせいでこの数学に合否を懸けることになってしまった(−1日).そのため気合を入れて臨んだ
はずが,間違えて去年受けた時の試験場に行こうとしてしまい,結局時間ぎりぎりで教室に入るこ
とになる(−9分).スカシ読みをするも何も見えず(−5分),おとなしく開始を待つ.
チャイムの音で開始(0分).全体を見渡して,[1]から順に解くことにする.[1]は計算だけ,手
の運動で完了だが思ったより手間取る(20分).つづいて[2]に移り,与えられたベクトルを文字
で置いていろいろいじってみるが解けないのでとりあえずあきらめる(35分).[3]は図を逆から
見ると2000年度の[5]とよく似た問題で,前日過去問をやり直した甲斐があったとほくそえむ
(40分).過去問の時と同じようにバウムクーヘン積分を使って一丁上がり,これで2完に気を
よくするが、実はもうあまり時間が無い.急いで[4]へ(55分).これは容器にたまった液体の体
積を時間微分して未知量についての方程式を作るという定番だということは分かったのだがうまく
いかない.できるはずなのにと粘った結果,なんとかそれらしい答えが出た(80分).しかしあ
と10分しかない.しょうがないから見直しもせずに[5]をできるところまでやることにする.xと
yの関係を式で表したところで時間終了(90分).結局,[1]○○[2]α[3]○[4]○○[5]○×で3完
半,1年間の宅浪はむだじゃなかったみたいです.           (乙会からの改宗者)


次は「左」「避暑地」「飛行船」で。

41 :「左」「避暑地」「飛行船」:02/04/14 02:16
「左だよ」
地図を覗き込みながら彼女が言う。俺は黙ってハンドルを切る。
彼女は黙って缶のプルを引く。グレープフルーツの香りがぱぁっと車の中に満ちる。
新緑のさわさわ音を立てるような心地よい避暑地へのドライブの筈だったのに。
“地図の読めないオンナ”とか少し流行った本があったっけ。読んでないけど。
俺の愛車はちょっと違うんじゃないかと言うような山道に紛れ込んでいる。最悪のナビのせいで。

彼女は時々指示を出すだけで黙ったままだ。
「そこを右ね。」
こうなったら俺も意地でも話さない。どこに行こうが知ったことか。
トンネルに入った。オレンジ色のあの照明の中はなぜかすべてがモノトーンになる。
そっと彼女を盗み見る。黙ってピアスを触っている。やっぱりこいつも後悔してるのかな。
長すぎた付き合いは腐れ縁というが、俺たちの間柄はなんなのだろう。あのピアスをあげたのはいつだったっけ。
「ありがとう」と弾んだあの時の声が耳の中で聞こえたような気がした。
冷たい横顔。いつからこんな風になったっけ。こんな風になるなんて思いもしなかったな。
トンネルの出口がやっと見えた。光が増してくる。抜けた。
突然目の前に開けたのはもっとまぶしい海だった。銀色の飛行船が浮かんでいる。
「わーーぉ」
思わず同時に歓声を上げた。顔を見合わせてお互い思わず噴き出した。

次は「バニシングポイント」「レタリング」「スクリーントーン」でお願いします。

42 :名無し物書き@推敲中?:02/04/14 16:02
「バニシングポイント」「レタリング」「スクリーントーン」

「先輩、アメリカに行っちゃうって、本当ですか?」
 尋ねた僕に優美先輩は、自分で描いた一枚のモノクロのイラストを見せてくれた。
「こんな景色を実際にこの目で見たくて。アメリカに行こうと思ったの」
 透視法で描かれた道路は、画面の中央の一点を目指してまっすぐに延びていた。
 丁寧に描かれた遠くの山並。道ばたのガソリンスタンド。二階の窓にカーテンが揺れている。
「この道の先に、ずーっとどこまでも走って行きたくなりますね」
「バニシングポイントから延びてきているって言う人もいるのよ。振り返ると
そこには今まで歩いてきた道が、まっすぐに延びているんですって」
 優美先輩は楽しそうに微笑んだ。
 誰が言ったのか聞こうとして、僕は躊躇い、言葉を飲み込んだ。 
「この店の細かい模様なんかは自分で描いたんですか?」
「ううん、スクリーントーン。模様を印刷したシールのようなものを切って貼るの」
 左下には英文のレタリング文字が書き込まれていたっけ。詩の一節のような言葉だった。
 どんな言葉だったのか、なぜか思い出せずにいる。
 優美先輩は、まだあの絵を持っているのだろうか。
 僕はこの夏、バッグをしょって、ひとりアメリカに旅立つ。 
 

「シャボン玉」「ピンクのネクタイ」「ホットケーキ」でお願いします。


43 :「シャボン玉」「ピンクのネクタイ」「ホットケーキ」:02/04/14 17:57
焼ける焼けるよホットケーキが♪
ピンクのネクタイ締めながら
浮かれているのは梶原一騎。
優しい匂いに包まれて。
虹色の大きなシャボン玉に
映し出された歪んだ景色がはじけた。

次は「石蹴り」「空き缶」「カバラ公爵」でお願いします。


44 :初めまして:02/04/14 18:06
 空が憂鬱色に染まり始めるころ。
あたしはマンションのベランダに腰をおろし、街を見下ろしている。プラスチック
容器に注がれたシャボンの液にストローを浸し、空に向けて息を吹き込む。小さな
シャボン玉が一つ、ストローの先から飛び出して、すぐに弾けて消えた。今度は割
れないように、そっと息を吹き込んでみる。赤紫色の光を屈折させながら、少し大
き目のシャボン玉が膨張し、ストローの先から千切れて宙を舞う。油膜に包まれた
あたしの息が、優柔不断に迷いながら、ゆっくりとマンションの階下へ降りていく。
歩道を行く背広姿の男が、空から舞い降りる光の玉に足を止め、こちらを見上げた。
あたしは慌てて部屋に身を隠した。
 食卓に置かれた皿の上で、ホットケーキがしなびている。その上を一匹の蝿が楕円
を描きながら飛んでいる。朝からまるで、食欲が沸かない。あの男が仕事から帰って
くるまでに、片付けなければ。
 母があの男と再婚してから、もうすぐ二年になる。
「あゆみちゃん、今日から僕がお父さんだよ。よろしくね」
銀歯を光らせながら、右頬の筋肉だけ吊り上げる独特の笑い方。母からあの男を
紹介された時、彼が身につけていた趣味の悪いピンクのネクタイは、あとで、母から
のプレゼントだということを知った。彼女の趣味の悪さにはつくづく辟易されられる。

「鼻毛」「オレンジ色」「サイレン」

45 :初めまして:02/04/14 18:07
あ、すみません、かぶっちゃいました。(汗

46 :初めまして:02/04/14 18:08
「石蹴り」「空き缶」「カバラ公爵」か「鼻毛」「オレンジ色」「サイレン」のどちらかで。

47 :初めまして:02/04/14 18:14
あ、先のお題が優先でしたね。(汗

48 :初めまして:02/04/14 18:42
うげ、行数越えてた。(汗

49 :名無し物書き@推敲中?:02/04/15 00:18
あげ。

50 :名無し物書き@推敲中?:02/04/15 00:20
「石蹴り」「空き缶」「鼻毛」「オレンジ色」「サイレン」

六時のサイレンが、町中に鳴り響く。
オレンジ色に染まる空の下、子供達が笑い声と共に帰路につく頃、
石蹴りや缶蹴りに使われていた遊び道具はただの石と空き缶に戻る。
人前で鼻毛を抜くのさえ平気な中年オヤジになった今、
あの頃はありふれた日常だった日々がいやに美しく思えて来るから不思議だ。
人は年老いて子供に戻ると言うが、この身体が昔と同じように軽やかに
跳ねる日は、もう二度とやっては来ない。
だからこそ、余計に美しく思えてしまうのだろう。
平らに整備されたグランドで夕暮れにさえ気付かずサッカーボールを
蹴り続ける少年達を少しだけ羨みながら、私は帰路についた。

※「カバラ公爵」は固有名詞っぽいので使いませんでした。

次は「ある日」「森」「熊」で。


51 :うはう:02/04/15 05:52
「ある日」「森」「熊」

 「なんたる失態だ」学長の手紙が届く。
 これはいけない、なんとかせねば。
 教授は徹夜実験の末、画期的な薬品を開発した。

 熊から抽出された「熊酸」を基に合成された「熊酸第二銅」。
 これを飲んだ熊は、ある日数が経過すると死に至る。
 これを貯水池に投げ込む教授、名付けて「熊の目計画」。

 1週間後、教授は嬉々として学長に報告した
 「キャンパスを御覧下さい。熊の死体がてんこ森です」
 学長の返事。
 「私は失態と言ったのだ!可哀想な熊さん・・・全く以って、何たる失熊だ」

 しかし学長も、もう一つの誤字を見逃していた。

 ※フォント読みにくい(^^;L
  次のお題は:「寄宿舎」「水車小屋」「ハンバーガー」でお願いします。

52 :名無し物書き@推敲中?:02/04/15 08:20
「ヨハン」
うながされて、ヨハンは静かに二段ベットの梯子を下りた。他の者を起こさない
ように、静かに戸を開けると、灯りの消えた廊下には人の気配は無かった。
部屋には携帯用の灯明が置いてあるのだが、それを使うわけにはいかない。ヨハ
ンは月に照らされる級友の後ろ姿を追って、足元を確かめながら歩いた。いつも
農場から帰ってきて手足の泥を落とす水場の脇から、壁伝いに寄宿舎の裏手の納
屋のところまで来ると、級友は小さく口笛を吹いた。戸が開いて、級友はあたり
を見回しながらその中へ滑り込んだ。ヨハンも続いた。
もう十人近く集まっていた。納屋の奥の一段高いところに女の子がいた。ヨハン
らが名乗ると、女の子は自分は粉引きのアンナで、先月で十三になったと言った。
アンナは先週、親父さんの手伝いで乗合馬車に乗って町へ行ってきたのだ。ヨハ
ンらは、アンナが町で見たものの話を、一句ももらさぬようにして聞いた。
ヨハンは今でも忘れない。町には蒸気機関っていうものがあるんだよ、水車小屋
の水車よりもずっと強くてそれで粉なんか一月分を一日で引いちゃうんだよと語
るアンナの、月明かりに輝いていたあの目。群がるようにして食べた、アンナの
持ってきた一つだけのハンバーガーのピクルスの酸っぱさと一緒に――




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